令和3年度

全国理容連合会では業界の振興、活性化を目的に、理容業従事者の皆さまより、ご意見やご提言を振興論文として募集しています。令和3年度は10篇の応募があり、審査会の結果、次の論文が受賞しました。
※最優秀・優秀賞・奨励賞論文はテーマをクリックすると内容が見られます。

テーマ 氏名(敬称略) 組合
最優秀 『ウェブ環境を活かした情報提供の実践』進歩と進化は違うもの 狐塚  均 埼玉県
優 秀 理容インバウンド対策の切り札「ダーマプレーニング」と今後の展開について 小笠原吉富 宮城県
『バーバーブームと私達の経営戦略』~ぶれないこととこだわりを捨てること~ 斑目 裕子 神奈川県
奨 励 発達障がいがある子どもたちへのヘアーカット報告 酒井 泰成 兵庫県

2021年理容業界振興論文総評
審査委員長
岩田三代(ジャーナリスト)

 新型コロナウイルスとの戦いもすでに1年半。今年度の応募は10編にとどまった。しかし、論文からは逆境に負けず前を向いて歩む、皆さんの意気込みが伝わってきた。応募者の内訳は男性8人、女性2人。年代別には40代2人、50代5人、60代3人。女性と若者の少ないのが少々気になる。来年度は是非、幅広い層からの応募を期待したい。
 最優秀賞1編、優秀賞2編、奨励賞1編を選ばせていただいた。この4編は他の応募作を引き離す高得点で、すんなり受賞が決まった。最優秀賞はウェブ環境を活かした情報提供の実践を具体的に提言した今日的な作品、優秀賞は女性客への顔そりを海外で流行している「ダーマプレーニング」日本版として売りだそうという意欲作と、先代からこだわってきたパンチパーマを時代に合わせて提供する実践例だ。奨励賞の発達障害のある子どもたちへのヘアカットも、業界の社会貢献と新しい取り組みの可能性を感じさせる。受賞作以外にも介護の視点から理容の聴くスキル、触るスキルの素晴らしさに気づかせてくれるものもあった。パンデミックが続く厳しい環境ではあるが、こうした提言も参考に理容業界の振興に取り組んでいただければと願う。

【審査委員】

委員長 岩田 三代 (ジャーナリスト)
委 員 伊東 明彦 (公益財団法人全国生活衛生営業指導センター 専務理事)
早川 幹夫 (全国理容連合会 副理事長)
寺園 洋行  (   〃      〃  )
湊  正美 (   〃      〃  )
滋野 昭和 (   〃    組織委員長)
オブザーバー 小野 陽介 (厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生課 総括主査)
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