リトル・チュン

 (作品紹介)
  「メイド・イン・ホンコン」「花火降る夏」に続いて、フルーツ・チャン監督がおくる“香港返還3部作”の完結編。返還前の香港の下町で、全編オールロケで捉えた人々の表情、たくましさ、主人公チュンの自然なかわいらしさが光る秀作。発売元:コロムビアミュージックエンターテイメント・1999年・カラー117分

(ストーリー)
  香港返還という激動の年、9歳のチュン(ユイ・ユエミン)は両親の経営する裏町の食堂で出前の手伝いをしながら、チップで小遣い稼ぎをしていた。イタズラ好きだけど純粋なチュン少年の日常の暮らしと出前で出向くさまざまな場面を通して、違法移民の少女ファン(マク・ワイファン)との淡い恋や市井の人々の暮らしぶり、返還が落とす影、忍び寄る変化などが描かれる。

(理容店の風景)
  出前に訪れた理容店には、資料や備品が雑然と積み重ねられている。椅子1台の店内に、これでもかと言わんばかりに大小さまざまな鏡が5枚も設置されているのが印象的だ。
  タンクトップ姿の理容師は、白髪の老人をバリカンでカットしながら、地元で札付きのワルといわれる客の息子に「子どもに勉強しろと言える立場じゃないだろ。落ち着け」とお説教する。誰とでも家族のように接する地域のお父さん的な理容師の姿は世界共通なのだ。

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