ふたりの人魚~SUZHOU RIVER~

 (作品紹介)
  ふたりの男が出会った“ふたりの人魚”現代の上海を舞台に、失いかけた愛を探してさまよう恋人たちの物語。この作品は、中国・ドイツ・日本により製作された中国映画のニューウェーヴを代表する作品。2000年ロッテルダム映画祭、2000年TOKYO FILM eX2000のグランプリ受賞作。発売元:アップリンク・2000年作品・カラー83分

(ストーリー)
  上海に住む“僕”の仕事はビデオの出張撮影。ある日、撮影に出かけたバーで“僕”は水槽の中で泳ぐ美しい人魚に一目惚れする。彼女の名は「メイメイ」つきあい始めた“僕”と「メイメイ」(ジョウ・シュン)。だが、彼女は不思議な行動が多く、しかもある日、彼女のことを自分の恋人「ムーダン」だと言いはる「マーダー」(ジア・ハンション)という男が現れ、“僕”は彼から悲しい恋の話を聞かされる…。

(理容店の風景)
  マーダーは悪い仲間にそそのかされ、恋人ムーダンを誘拐してしまう。その打合せの場が、上海の雑居ビルの中にある理容店。店内はいたってシンプルで、大きな鏡と椅子があるのみだ。髪をカットする際に、クシと鋏ではなく、クシとコードつきの電気バリカンで器用にカットしていた。寡黙な理容師が使用するバリカンの音が、マーダーの苦しい気持ちを表しているようだった。

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