亀は意外と速く泳ぐ

(作品紹介)
  人気バラエティ番組を手がけてきた三木聡監督作品。他愛のない小ネタが随所に織り込まれ、絶妙なユルさが心地よい脱力系ムービー。発売元:ジェネオネンターテインメント 2005年 カラー90分

(ストーリー)
  夫が海外単身赴任で、留守を一人で守る片倉スズメ(上野樹里)は、何をやっても平凡な脱力系主婦。
  ある日、偶然、「スパイ募集」の貼り紙を発見し、脱平凡をめざして面接に向う。某国のスパイという夫婦(岩松了、ふせえり)に採用されるが、目立たずに平凡に過ごし、本部からの指令を待つというミッションを受ける。

(理容店の風景)
  スズメが幼なじみのクジャク(蒼井優)に待ちぼうけをくわされた帰り道、通りかかった理容店で、好奇心とやけくそでパーマをかける。
  坂の途中にある店は、ベージュの壁に白の窓枠、看板には赤文字で「永久パーマ」とある。
  スズメはカーリーにされ、クジャクにバカにされるが、パーマはパーマネント(永久の)ウェーヴなので、「永久」の二重強調。かかりが2倍?で看板にいつわりなし。
  しかも、スズメの「新しい髪型にすると気分が変わりますね」という問いかけに、寝癖頭の店主(温水洋一)が、「どうですかね。個人差じゃないですか」と無責任に応えるやりとりも、これまたユルくていい。

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