独裁者

(作品紹介)
 ヒトラーの独裁政治を愛と笑いで批判した世紀の最高傑作。
 発売元:日本ヘラルド映画配給・1940年作品・モノクロ120分

(ストーリー)
  1918年のトメニア国。大戦に従軍したユダヤ人床屋(チャールズ・チャップリン)は、負傷し記憶を失う。一方、政変で政権を握った独裁者ヒンケル(チャップリンの2役)は、ユダヤ人迫害と隣国への侵略を行う。
  ヒンケルはオスタリッチ国に侵攻するが、収容所から脱走した床屋がヒンケルと瓜二つだったことから、人違いされ、大群衆の前で演説をしなければならなくなる。民主主義の理想を訴えたその言葉に民衆は…。

(理容店の風景)
  理容椅子1台の店内には、シェービングマグ陳列用格子棚や、クラシックな洗面台、レジスターなどが見られ、よき時代のアメリカン・バーバーショップといった風情。そこに集まる人々は、皆温かく、助け合って生きていて、理容店がいつの時代もコミュニティであったことを感じさせる。ちなみに料金は15セント。
  興味深いのは、病院から戻った床屋が、大家の助言で恋人となるハンナをモデルに美顔術(字幕では美容術)を行うシーン。その効果に喜ぶハンナの表情が、現代の女性エステシェービングとオーバーラップする。

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