のど自慢

 (作品紹介)
  国民的歌番組「のど自慢」を舞台に、さまざまな想いを抱いた人々のドラマが繰り広げられる…。シネカノン企画制作・2001年・カラー112分

(ストーリー)
  売れない演歌歌手・赤城麗子(室井滋)が、営業で訪れた生まれ故郷の群馬県桐生市に国民的歌番組「のど自慢」が来ていた。街では、カラオケ・タクシーの運転手(竹中直人)、何をやっても上手くいかない父親(大友康平)、家庭問題を抱える女子高生(伊藤歩)など250人を超す人びとが本番出場を目指していた。
  麗子も歩んできた歌手人生を見つめ直すために、他人になりすまし出場することに…。のどかに見える「のど自慢」だが、そこには出場者の数だけ悲喜交々のドラマがあった。

(理容店の風景)
  主人公・麗子の父(小林稔侍)が一人で切り盛りしている「カットハウスMOG(モグ)」は、理容椅子2台に前洗髪設備のごく普通の理容店だが、レジ横のカレンダーにチョキちゃんが印刷されていたり(群馬県組合作成?)、鏡の脇には1998年全理連ニューヘア・ファンジョンのポスターが貼られていたりする。
  麗子が「のど自慢」で歌う姿をテレビで見ながら調髪する際に、お客に掛けたカットクロスが裏返しになっていたのは、父親の複雑な心境を演出したものか…

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