バーバー

(作品紹介)
  劇中に流れるベートーベンの『ピアノソナタ』の音色、全編にわたるモノクロ映像が非常に印象的な作品。発売元:アスミック・エース エンタテインメント配給・2001年作品・モノクロ116分

(ストーリー)
  アメリカのある田舎町。主人公エドは、義兄の経営する理髪店で働く理髪師。妻はデパートの帳簿係で、経営者のデイヴと深い関係にある。刺激の少なさ、冷え切った夫婦生活、漠然とした不満の中でただ日々が過ぎていく。ある日、お客として見知らぬ男が…。男は新規事業の契約でこの町にやって来た。その話しを聞いたエドは「これで俺の人生は変わるのか?」と期待に胸を膨らませる。しかし、契約には大金が必要。そこで、エドは不倫をネタにデイヴを恐喝。しかし、これが後に様々な悪夢を引き起こす。エドの運命はどのような結末を迎えるのか…。

(理容店の風景)
  主人公達が身にまとっている白衣、白タイルが施された店内などが、モノクロ映像でシックに映し出される。不思議なのは、施術中にもタバコを吸っていたり、鏡に背を向けてカットしていたりする場面。
  また、シーン切り替えの際、主人公の視線としてカメラが捉える映像が、人々の額から上部分(ヘアスタイル)であるといった点なども、興味深い。

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