2023クールビズヘア入賞

夏を涼しく快適に過ごす2023年版クールビズヘアをご提案します。

本年は社会フェーズを捉えて男性にも女性にも合う、涼し気なジェンダーレスヘアを国内外から募集し、61作品の応募の中から下記の方が入賞されました。同時に募集しました「理容業の脱炭素、SDGs(持続可能な開発目標)に関するアイディア」では最優秀に兵庫県の原田良太さんが、優秀賞には東京都の篠田哲次さんが入賞しました。
併せて、地球温暖化対策の一環として、理美容用品を扱う企業さまに脱プラスチック製品等の調査を行いました。(すべて敬称略)

暑い季節に向かって、涼しげでオシャレなクールビズヘアで、涼しい夏を家族みんなで体験してみてはいかがでしょうか。

 

クールビズヘア部門

最優秀賞
青木茂之(新潟県)
優秀賞
Viktoriya Vradii(ウクライナ)
入 選

寺内 脩
(高津理容美容専門学校)
入 選
境 真作

理容業の脱炭素、SDGs(持続可能な開発目標)に関するアイディア

最優秀賞 原田良太(兵庫県)

SDGSとは、『「誰一人取り残さない」持続可能でよりよい社会の実現を目指すこと』を目標としています。
SDGSの大きな柱は、社会面、経済面、環境面の3側面があります。理容業界全体として取り組むべきことについて考えていきたいと思います。

・社会面…貧困や飢餓、教育など未だに解決を見ない社会面の課題について
 理容業界として、途上国への理容の技術(カットやお顔そり、エステ、ネイルなど)の支援をおこなう。実際にカットやネイルなどの施術をすることにより、貧困や飢餓で苦しむ方々へ笑顔を届けることを目的とする。理容業界がチームを作り、現地へ派遣し活動をする。それと同時に、理容の技術の提供も行うことにより教育分野への貢献を果たすことができる。今まで以上に、日本の理容の技術を世界へ発信していくチャンスになるのではないかと考えています。

・経済面…エネルギーや資源の有効活用、働き方改善、不平等の解消などすべての国が持続可能な形で経済成長を目指す経済計画について
 理容、美容業界全体の働き方(労働・雇用条件)に対する満足度は低く、他業界と比べて遅れをとっているように感じています。働き方の改善が必要不可欠であり最重要課題であると考えています。
 そこで、理容業界は、専門家(サロンの経営者や社会保険労務士、税理士など)を講師として招き「サロンの働き方改革改善会議」を実施する。労働基準法を遵守した上での「満足度の高い働き方」の案を具体的に策定する。例えば、目標を、勤務時間内のレッスンの実施、スタイリストへの最短での達成方法、有給休暇全消化、産休育休の取得(男性女性共に)など、サロンが抱える課題を具体的に議論する。理容業界として「満足度の高い働き方」の案を複数取りまとめる。そのことにより、スタッフの満足度は高まり、離職率を下げることができ、売上が上がり利益を確保できるシステムを構築する。理容業界の「満足度の高い働き方」の案を発信し、理容業界が中心となって他業界をリードしていくことを目的とする。

・環境面…地球環境や気候変動など地球規模で取り組むべき環境計画について
 髪の毛の再生利用技術への積極的な投資をおこなう。ウイッグとして使用または、環境汚染物質を吸着させる素材への取り組みなど、その他可能性があることへは理容業界として積極的にチャレンジしていくことが大切であると考えています。

上記の内容は、理容業界が中心となって進めていく必要があります。理容の技術を活用していろいろな取り組みができることは魅力的なことであり、今後の理容業界発展に大きく貢献していくのではないかと考えています。私自身も微力ではありますが、そのような機会がありましたら参加させていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 

優秀賞 篠田哲次(東京都)

店販からエシカル活動
 サロンでの店販作業には、商品提案だけでなくお客様との会話が加わり、コミュニケーションがうまれます。SDGs関連の浸透を深めることが期待できます。たとえばシャンプー商品では生分解性があり、頭皮にやさしい成分を選択し、ボトルタイプの陳列を全て詰め替えレフィルタイプに変更しました。環境省のデータでは、ボトルから詰め替えへの変更で、70%から85%の容器コスト削減です。ゴミ減量化とともに、3Rのリデュースとなり、同時にプラスチックそのものを減らすことに繋がります。購入時には空になったレフィルをサロンで回収することを伝えています。協力してくれたお客様には、サロンからポイントサービスをします。ディポジット制です。2020年に立案されたプラスチック資源循環戦略で、カーボンニュートラル強化に各自治体では、プラスチックゴミの焼却からリサイクルに移り始めました。行政とメーカーと消費者が参加して、プラスチック削減のプロジェクトも始まっています。筆者の自治体ではまだプラスチックは焼却されていますが、今後は次世代のためにリサイクルをする企画が立案されています。サロンでの空レフィル回収が広がれば、同時にSDGsに関心のある方々への販売拡大も期待できると感じます。
 生分解性のある商品をレフィルで販売、その後回収を施行してリサイクル、持続可能なエシカル活動をお客様と協力し、SDGs12番、つくる責任つかう責任を確認しながら、サロンワークを行いたいと感じています。

 

入 選 浦川政裕(長崎県)

地域と連動した持続可能なサロン作り マッチングと代行業務を新たな価値に

 私が意識したSDGs
3…全ての人に健康と福祉を
8…働きがいも経済成長も
11…住み続けられるまちづくり

私たちの課題
高齢化、人口減少の為、サロンに影響が日に日に大きくなっているのが現状。
持続的に、サロン運営していく為に対策は必須。地方では、特に減少が著しい。
生活するために必要なお店やサービスも減少傾向。当たり前に受けることができていたサービスを受けることができなくなっていき理容業に与える影響も大きくなっていくと思われる。

私たちの仕事の強み…
普段からさまざまな職種の人、お客様と、営業を通じて繋がり、情報を沢山持っている。他にもお客様と悩みを共有することができ、解決に導くためのきっかけになることができるのではないか? 理容業の魅力として、人と人が対面していることが強み。
希薄になっている世の中だからこそ、そういう場所が必要不可欠だと思います。

地域のお店とマッチングしよう
買い物代行を理容業とプラスした事業に

当店であった事例

事例1…対面の中で発見したお客様の困りごと・・解決の糸口を
今までは、徒歩圏内にあった時計屋さん。店主が高齢になり、時計屋さんが徒歩圏内になくなり、お客様が当店で相談。次回の来店までに交換できるお店を探し、時計を預かりそこに足を運び解決することができました。
当店と時計屋さんを繋げる橋渡しとなり、当店も代行とし手数料をいただき、時計屋さんにも喜んでもらうことができました。

事例2…出張理容で喜びを・・そこから踏み出す新たな一歩
出張理容の際に、買い物代行を行いました。お客様は、足が不自由な為、買い物へもなかなか行くことができません。身の回りのお世話をしてくれる家族も近くにはおらず予約の際に相談され解決することができました。この相談を受けたことで来店の周期が上昇し、売上アップにも繋がっています。コミュニケーションツールが増えたことで他の顧客に繋がり、地域の輪も広がり自身の向上にも繋がっています。

 

仕組み作り・・・
お客様→自店→自店では解決できない困りごとを解決してくれるお店と連携。
        →それでも解決できない場合・・・
         組合のお店と連携し、そのエリアにないお店がない場合は紹介できるシステムを作ることができないか?

まとめ
お店に来店する来店動機を、髪を切ることだけにとどまらず、相談所の役割を。来店頻度を増やす働きにつながり、持続可能な店づくりのニューモデルになるのではないでしょうか。
当たり前のようなことを打ち出すことが魅力アップするきっかけになります。
地域と課題と、それがお店へあたえる課題は直結しているので敏感に感じ取り、解決に導くことで働きがいに繋がっていくと思われます。

 

脱プラスチック取り組み商社

イリヤ化学株式会社(愛知県)

貝印カミソリ株式会社(岐阜県)

クラシエホームプロダクツ販売株式会社(日理㈱)(東京都)

阪本高生堂(日理㈱)(東京都)

タカラベルモント株式会社(大阪府)

株式会社日本天然物研究所(日理㈱)(東京都)

株式会社フィヨーレコスメティクス(滝川㈱)(東京都)

※括弧内の社名はサンプル品提供商社

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