WEB理容展望
若い頃はVANの服に
秘められた物語に夢中だった

池田 僕は今日、この対談のために5時半に起きて、はるばる来ました!
梶川 遠くまで、申し訳ないです。
池田 いえいえ。お会いするの楽しみにしていました。今日はフレンドリーにお話したいので、満さんと呼ばせてください。満さんは中央理容専門学校の機関紙『ザ・セントラル』のコラムで、「若い頃、VANを着ていたよ」って書いていましたね!
梶川 好きでしたね。
池田 ちょうど団塊の世代ですよね。VANを楽しんだ頃は、どういう青年だったんですか。
梶川 京都の理容店で修業をしていまして、『メンズクラブ』などの世界に憧れてましたね。ですが、あの頃のVANは高かったですからね……(笑)。スーツを着ることはありませんでしたけど、セーターとか、ポケットやフードがついたフィールド・コートとか。30年位前に買ったVANの服は、今でも大切に着ています。
池田 「VANには歴史とデザインに意味があったので魅せられた」とも書いていましたよね。
梶川 私はデザイナーの方が独自のセンスだけでつくった服というのはね、ダメなんです。物語がある服、それも上流階級から生まれた服ではなくて、庶民の生活のなかから生まれた服を着たいんです。権威に対して、反発したいんですよ。団塊の世代のバカなところですね。