Vol.70 世界38カ国・157のBarberを取材した書籍を出版 竹内康起氏(カミソリ倶楽部)

  シェービングの文化が浸透していなかった戦後日本で、一般・サロンの両面にカミソリを普及させ、Barberの発展を支えてきた株式会社カミソリ倶楽部代表取締役の竹内康起氏が、世界38カ国・157のBarberを 取材した書籍『THE WORLD BARBERTOUR』(カミソリ倶楽部・3,800円税別)を刊行した。

  取材を始めたのは2008年6月。「地域に根付いたBarberの事情を知れば、世界の現在が見える」と考えた竹内氏は、カメラマンを世界各地に取材旅行させ、書籍化するプロジェクトを立ち上げる。 その土地土地のBarberにカメラマンが1軒1軒アポイントを取り、実際に訪れる形で丁寧に取材を進め、7年5カ月の歳月を費やし、ようやく完成した。

  同書では、各国のBarberの内外装や個性溢れる理髪師の写真などとともに、世界の理髪料金、世界と日本の理容の歴史年表など、様々な角度から情報を掲載。青空の下で営業するスタイルもあれば、紳士が通う格調高い スタイルなど、登場するBarberは様々で、国ごとの価値観や水準を知り、そこから日本のグレード、技術の高さを確認することもできる。

  「職人としてプライドを持って働く理髪師への敬意もあり、Barber独特の雰囲気への愛着があったからこそ出版が実現しました。『私もいつか鋏を握ってみたい』と、この本をきっかけに理髪師が誕生することを期待しています」 と竹内氏。ファッショナブルで上質、贅沢な装丁でBarberの「かっこよさ」を理容業界に留まらず、一般消費者へもアピールしている。

 なお、同書は下記の特設サイトを始め、Amazonや書店でもお買い求めできるほか、一緒に魅力を伝えるサポーターサロンも募集している。
http://worldbarber.com/
出版発起人 竹内康起氏

(理楽TIMES H28.5.1付けNo.488掲載)

Translate »