Vol.7 山本博司さん(栃木県)~世界の舞台で活躍し市民賞

 

 世界の舞台で活躍し、栄えある市民賞を受賞――。栃木県組合員の山本博司さん(34歳)は、全理連ナショナルチームの一員として昨年7月にアメリカ・ラスベガスで開催された「ヘアワールド2002」に出場し、カラー賞で見事、金メダルを獲得、団体総合でも銀メダルに輝いた。

 この功績により山本さんは、居住する宇都宮市から「うつのみや市民賞」を授与され、2月19日に行われた表彰式で福田富一市長から表彰状を受けた。

 この賞は、芸術・科学などの文化活動やスポーツ活動における全国規模以上の大会などで優勝や最高位の成績を収めた人に贈られるもので、今回の他の受賞者もすべて音楽やスポーツで活躍した人たち。山本さんの実績は、その中でも特に秀でたものと言える。

 世界大会での活躍が地元紙で大きく報じられたことが市の担当者の目に留まり、表彰に至ったということだが、市によると理容師の受賞は近年は例がないという。

 一度は受賞を断ったという山本さんだが、表彰後の歓談では「業界を向上させたいという一心で今日まで来ましたが、これからもその気持ちを忘れずにがんばっていきたい」と力強く語り、市長も目を細めた。

 東京のサロンに勤務時代からコンテストに打ち込み、全国大会で優勝し、世界大会で輝かしい成績を残すことができた。ここに達するまでがんばってきたのはすべて業界のためであり、サロンに来店するお客様のためである。高レベルのサービスを提供できることはもちろん、理容業の社会に向けてのアピールにつながるとともに、お客様の誇りにもなるからだ。

 現在はサロン経営に邁進する一方、講習で全国を歩く。「自分が培ってきたものを、皆さんの引き出しの一つに加えていただけたら」と、休日もなく飛び回っている。

(平成15年4月1日付け№331掲載)

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