Vol.12 森島昭一郎さん(大阪府)~タイガースバージョン・サインポールを製作

 星野監督が就任2年目を迎えた2003年。開幕以来快進撃を続け、ついに9月15日、リーグ優勝を果たした阪神タイガース。優勝に向かっての、ファンをはじめとする周囲のフィーバーぶりは凄まじく、多くの企業が関連商品やサービスを提供してきた。理容業界においても「回転式タイガーススタンド」が発売され、大きな注目を集めている。

  これは、理容機器・消毒器などの製造、販売を行っている日鈑工業株式会社(大阪府大阪市)が手がけたもの。ポール部分には「ガンバレ! 阪神タイガース」という文字が入っており、スイッチを入れるとライトが点灯し、タイガースのロゴと文字が回転するといった仕組み。高さ90センチの店舗用と、45センチの室内用とがある。

  大阪育ちで、小学生の頃からのタイガースファンだという森島昭一郎社長。昨年の同球団の開幕ダッシュを見て、少しでも応援できたらという思いから店舗用を開発。しかし、チームの勢いが長続きせず、10本ほどを販売するにとどまった。ただ、そのほとんどが、結婚祝いなど個人用途。今年はそういった需要もくみ取り、約半分のサイズの室内用を開発。6月以降、テレビ、雑誌などのマスコミに紹介され、全国的にその知名度を広げてきた。

  取材時点で店舗用は昨年の数倍、室内用はそれを上回る台数を販売しているそうだが、「原価率が高いので、儲かりません。まあ、ファンの皆さんに喜んでもらえたら…」と、純粋な昔ながらのタイガースファンの表情を見せてくれた。

 

 

 

 

 

 

(平成15年10月1日付け№337掲載)

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