Vol.55 剣道を通じて地域の子供を育成 原田孝夫さん(秋田県)

 秋田県由利本荘市の原田孝夫さんは、理容業のかたわら、地域の子どもたちに10年以上にわたって剣道を指導している。

  28歳のときに修業先から地元秋田県に戻ったのを機に、知人に誘われ剣道を再開。その後、由利本荘市立新山小学校剣道部で週3回(月水土の夜間)指導にあたり、同剣道部を昨年の秋田県小学校高学年の部門で優勝するほどの強豪に育て上げた。

  練習では「おっかない先生」で通しているという原田さん。厳しい指導を行いながらも、指導後のケアを心がけており「褒める所を見つけて、長所を伸ばしてあげることが大事。個別に呼んで説明してあげると子どもたちの目が輝いてきて、自分自身で考えるようになっていきます。そういった子どもたちの成長を感じられるのが最高ですね」と、指導者の喜びを語る。

  自身も週1回、近くの道場で稽古に励む。小学校4年生から剣道を始め、剣道歴は30年以上。順調に段位を取得し、60歳を過ぎて錬士六段となった。錬士とは通常の段位のほかにある称号で、六段以上の高段位者のみ受審資格がある。錬士になるためには審査を通過しなければならないが、この審査は大変難しく、1回で約千人が受験し、合格率は1割程度だが、原田さんは一回で合格を果たしている。
原田孝雄さん

  現在では由利本荘剣道連盟の理事を務めるかたわら、各種大会の審判員なども務め、多忙を極めながらも、「ねんりんピック」(60歳以上の高齢者を中心とするスポーツ、文化、健康と福祉の祭典)での好成績を目標にしているという。

  毎年、卒業生には「継続は力なり」という言葉を贈る原田さん。自身が築き上げてきた理容と剣道の技を、今後も地域と子どもたちに伝え続けていく。
新山小学校の子どもたちと

(理楽TIMES H23.3.1付けNo.426掲載)

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