要注意タイプ(Yesの数が4~8)

食べ物

一般的に言うと、髪の毛にとって良い食品は、成人病の予防食と同じで、油っこいものや、塩分や糖分などの多いもの、刺激物などは、髪の毛にとっても禁物で、これらの食品の取り過ぎは、皮脂腺の働きを活発にし、毛の成長を妨げ、脱毛の原因となります。
 髪の毛の生長を助け、毛の実質成分となるものは何かと言いますと、毛はケラチンというタンパク質でできており、約20種類のアミノ酸が化学結合でつながってできています。 特に人毛のケラチンにはシスチンというアミノ酸が多く含まれています。
 その他にビタミンやミネラル等が色々反応して生長していますので、これらがバランス良く取り込まれる事により生長がスムーズに行われます。
 タンパク質は牛乳、卵、肉、魚などや、植物性蛋白質の多い豆腐や納豆などに多く含まれています。
 ビタミンAが不足すると皮脂の分泌が減ったり、汗腺の働きが衰えて、皮膚表面の角質層が厚くなり、皮膚は潤いが無くなり、毛髪は乾燥しやすくなって、折れたり抜けやすくなってしまいます。逆に多すぎても脱毛を起こすことがありますので注意が必要です。
 ビタミンAは肝油、うなぎ、卵、レバー、小松菜、ニラ、人参、カボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
 ビタミンB6は、不足するとタンパク質の代謝に異常が起こったり、皮脂の分泌が多くなり、脂漏性脱毛の原因になってしまいます。ビタミンB6は米糠、麦胚芽、牛のレバーなどに多く含まれています。
 ミネラルでは、特に亜鉛や銅、セレニウム、硫黄などが不足すると正常な髪の毛が作りにくくなって、抜け毛や白髪が増えたり、髪が弱くなってしまいます。これらのミネラルがバランスよく含まれているのが生ガキで、他にはナッツ類や貝類、ツルムラサキなどに多く含まれています。
 一般的には髪の毛のためには、緑黄色野菜、豆類、低脂肪の肉や魚介類、バターを除く乳製品などを主体にし、味付けは薄味にし、バランスの良い食事をすることが大切です。
 せっかく食事に気をつけていても、タバコは毛細血管を収縮させて栄養分が頭髪を育てるのを妨げてしまうばかりでなく、ビタミンCを破壊してしまいます。また、コーヒーやアルコール等も同じようにビタミン類を破壊してしまいます。

脱毛開始のサイン

 異常な脱毛が起こる場合、頭皮にも色々な症状が現れてきますが、どのような症状が現れたら脱毛開始のサインなのかをあげてみましょう。
 健康な頭皮は適度な潤いや滑らかさ、張り、弾力があり、血液循環が良い状態ですが、これらの状態が崩れると異常が起こってきます。

①フケの異常発生
 正常な生理状態ではフケと脱毛の因果関係はありませんが、「フケは脱毛症の注意信号」 と言われているように、フケの異常発生の場合は脱毛の前兆サインとなります。フケは単に不潔にしているからだけでなく、シャンプーの回数不足、物理的・化学的刺激、性ホルモンのアンバランス、貧血や胃腸障害、精神的疲労、炭水化物や脂肪の摂り過ぎによる代謝異常、ビタミンA、B2、B6不足、精神的不安定、アトピーやアレルギー、生活環境などにより異常に発生することがあります。

②頭皮の突っ張り
 頭皮を摘んでみて、パンと張っていて摘めないような状態は、血行不良を起こしやすく、 他の部分より髪の毛の生長が妨げられやすいといえます。

③頭皮の黄褐色化
 日本人の場合は少し白っぽい状態が正常で、黄褐色や炎症が起きて赤みおびている部分は、皮膚の生理機能が低下しているため、頭髪が細くなりやすい傾向があります。

④反応性充血速度
 頭皮を指で強く数秒間押し、指を離したらすぐに赤っぽくなれば血液循環は良いと言えますが、白っぽい状態が長く続くようであれば、血液循環は良くないと言えます。

⑤毛孔周辺の異常
 毛孔に皮脂が詰ってベタついたり、光っていたり、逆に乾燥してカサカサしたり、艶が無い状態は健康な頭皮とは言えません。スキャナーなどで観察し、毛孔から皮脂の固まりが出ていたり、頭髪の周りに皮脂がくっついているような場合は要注意です。

うっそーこんな噂

①リンスは髪に栄養を与えるので、あまり洗い流さないほうが良い?→No
 リンスはシャンプーにより失われた油分を補給するなどの目的をもち、昔は動植物の油脂などを使用していたため、あまり洗い流さない方が良かったのでしたが、最近のリンスの主成分は陽イオン界面活性剤で、髪の表面に油性の皮膜をつくったり、なめらかにしたり、静電気の発生を防いだり、埃などの吸着を防いでくれます。シャンプー後の髪の表面に残っている陰イオン界面活性剤と電気的に結合しますので、洗い流しても効果は上がります。むしろゆすぎが悪いと髪が赤っぽくなったりします。

②まゆ毛を整えるときは、眉の下部分が主で、上部分はやらないのが基本だ?→No
 まゆ毛の高さは左右がアンバランスなのが普通で、目の形、その人の雰囲気などに合わせて調整します。プロは低い方の眉の下の部分を少し多めに剃り上げ、次に高い方のまゆの上の部分を剃って高さのバランスを整えます。女性の場合は眉山の位置、目尻と眉尻の角度などで決め、眉の下の空間を変化させることによりイメージをつくりますが、男性の場合の直線的な眉は上部分を整えなければなりません。眉の下を開け過ぎると、日本人はホリが浅いため間が抜けた顔になってしまいます。

③抜け毛は心配し過ぎると良くないので、何もせずほっておいた方が良い?→No
 抜け毛の原因には遺伝、食生活、精神状態、健康状態、間違った手入れなどがあげられます。遺伝以外は自分の意志で変えていくことができるのです。必要以上に心配ばかりすることはかえって自律神経のバランスを乱して血管を萎縮させて血行を悪くしてしまいます。手入れをし過ぎたり手入れがおろそかになってしまうのも良くありません。「気にし過ぎないで、気にかけて、正しい手入れを続ける事。」これが大切なのです。

④朝シャンするより夜にシャンブーした方がいい?→Yes
 髪質や頭皮に合っているシャンプーで、正しいシャンプーをしているならば、朝でも夜でもかまわないのですが、朝はどうしても時間が足りなく、短時間でシャンプーを済ませてしまう人が多いようです。その結果、マッサージが十分行われなかったり、すすぎが不十分になって、シャンプー成分が頭皮に残ってしまいます。このような状態が続くことはトラブルの元になってしまいます。夜の時間がある時にきちんと洗い、一日の汚れを落としスッキリとした気分でいることの方が髪のためには良いのです。

⑤フサフサ、ツヤツヤの髪になるためにはワカメをたくさん食べると良い?→No
 海草類にはミネラルが豊富に含まれていて、特に頭皮に栄養を与え、血液の循環を良くし、髪の色、ツヤを良くするヨードが含まれており、甲状腺を刺激していろいろなホルモンに影響を与え、その結果他のミネラルとともに髪の成長に役立つと考えられますが、漢方の体質分類では寒がりで体力のない「寒虚タイプ」の人には消化が悪く、かえって良くないのです。ヨードも日本人の場合はほぼ足りているので、タンパク質を豊富にするなど食事全体のバランスを考えるべきです。

⑥フケが多いなら1日何回でもシャンプーをした方がフケは減る?→No
 頭皮は体のなかでも特に汚れやすい部分でシャンプーで清潔を保つことは大切なことなのですが、フケの原因はシャンプーの回数不足だけでなく、物理的・化学的な刺激、体質、ホルモンのアンバランス、食事や代謝異常、精神的不安定、生活環境などいろいろあり、症状も乾燥が原因の乾性フケ、皮脂の分泌過剰の脂性フケがあり、シャンプーの仕方や選び方が間違っていると逆効果になってしまうことがあります。内面、外面から自分の原因を知った上で対策を練らなければなりません。

洗髪ではなく洗頭を

 シャンプーは髪を洗うイメージが強いですが、育毛における第一の目的は、毛穴に詰まった汚れや過剰な脂分を落とし、育毛剤がきちんと浸透できる環境をつくることです。
 頭皮ケアの基本は汚れを落とすだけではなく、マッサージすることを意識してシャンプーをすることが大切なのです。つまりマッサージシャンプーでスカルプケアを心がけることにより、頭皮の血行が良くなり、育毛剤などの吸収も良くなり、リラクセーション効果とともに体調も良くなって来るのです。
 この時使うシャンプー剤は基本的に頭皮に刺激が強いものはNGです。フケやカユミの原因がシャンプー剤だったということもあるので、どんなシャンプー剤を使うかは慎重に選ぶ必要があります。
 頭皮や毛髪自体が弱酸性なので、シャンプー剤も弱酸性でアミノ酸系などの低刺激のものがお勧めです。


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