「理容2013メッセージ全国大会」優勝作品

「今、目的をもっていると次の目標に向かってがんばれる」

中国協議会代表 (山口県)  倉重 憲子

 

 みなさーん、こんにちは。
 「あら、おばちゃんだ」と思われたでしょうか?
 「今年で六十五歳」年齢を意識する暇もないくらい、仕事一番の生活を送っています。
 私がこれまで頑張ることが出来たのは、理由があります。
 二十年前、経営者だった主人を亡くし、繁盛していた店も数年間は赤字経営でした。
 おりしも世の中は、バブル崩壊へ突入していた時期でもあり、誰もが先行き不安の中、生活をしていました。主人が立ち上げた店を潰すことはできない「やるっきゃない」と一念発起した私は、「理容室でできるエステ」をさらに構築させようと心に決め、ありとあらゆる講習会や勉強会に積極的に参加して、メニューの拡大に取り組みました。
 すると、少しずつ、少しずつではありますが、お客様の反応が明らかに変わってきたのです。以前は、お顔そりだけされていたお客様が、今ではエステもして下さるようになり、
 「気持ち良くて眠ってたわ」
 「なんだか眼も大きく、顔がすっきりしたみたい」
 「理容室のエステって良いよね」等と言ってくださいます。
 私自身、やっと積極的なアピールや次回の予約のアプローチまでできるようになり、お客様に対してより愛情を込めた施術を提供できるようになったと思っていた矢先…。お客様が、
 「最近、肩の凝りがひどくてね」と、おっしゃいました。この何気ない一言がきっかけとなり、これからは美しさやおもてなしだけではなく、健康面でのケアも求められるのではと感じました。
 そんな時、全理連主催の女性を対象としたBBエステティック勉強会の募集があり「これだ」と思った私は、藁をもすがる思いで参加を決めました。
 会場へ行ってみると、若い受講者が口々に年齢を聞いて来るのです。二十代から四十代の彼女達は、私の子供の年代です。
 親子ほど違う私とペアを組んで、交代でモデルになり、エステマッサージトレーニングが終わったあとの、雑談でのことでした。
 「倉重さん、年を取ったらピラミッドのように仕事が少なくなるのではないのですか」
 この言葉に、笑ってしまいましたが、心の中に熱いものがこみ上げてきました。
 私は、これからのエステは、ヘアーと同じようにファッションの重要な一部分となってくると思っています。ですから、次へと繋がるこの彼女達にも何としても「理容室のエステ」を広めてほしいのです。
 皆さん、よく耳にしませんか?理容業界は個人消費の低迷や低料金の店との競争激化など、厳しい経営環境と言われていますが、本当にそうでしょうか。
 私達には、心強くて力強い全理連という組織があります。そして、全国に多くの仲間がいます。これからも皆が一つになり、共に成長していかなければなりません。
 お客様のニーズや要求が幅広くなっていく中、何をどう組み合わせ、いかにして、お客様に感動を与え続けていくことが、理容業界と各サロンにおける課題でもあります。
 「あなたのサロンに来て良かった」といわれると、何よりも嬉しく励みにもなります。これからも、お客様との信頼関係を大切に、理容の仕事、エステティックの仕事を「勇気・やる気・元気」で私の夢を叶え続けたいと思います。