「エステ」は理髪師が輸入した技術だった~米人医師に見込まれ習得~

 

今、女性を美しくする職業として脚光を浴びているエステティック。最近はエステサロンにメンズ・コーナーができたというテレビCMも放映されています。
あまりご存じないかもしれませんが、エステティックの中のフェイシャル・マッサージは、実は理容店からスタートしたのです。
明治28年、日本の西洋理髪師の祖の一人、松本定吉の弟子・芝山兼太郎は、横浜・山下町103番地に「日之出軒」を開業しました。当時の『貿易新聞』に「横浜名物は、伊勢崎町の吉野志る粉に、山下町の日之出軒」と記されたように大変な人気を博していました。
2年後、兼太郎は日之出軒・婦人部を設け、山下町31番地、オリエンタル・ホテル前に「パレス・トイレット・サロン」を開業しました。
明治38年11月、兼太郎は、アメリカ人医師のドクター・W・キャンブルーとの運命的な出会いをし、マッサージ(血行療法を主とした求心的マッサージ法)の教えを受けました。そのマッサージは「フェイシャル・マッサージ」として営業品目に加えられ、評判を呼びました。
後に、このキャンブルー式マッサージは「生理的マッサージで、顔がとてもきれいになる」とのことから『美顔術』とよばれるようになり、全国に広がっていきました。
世界的に見ると、エステティック自体は約200年前にすでにその定義がなされていましたが、美容的意識をもちはじめたのは第2次世界大戦以後で、また現在のように定着したのは1970年以降のことでした。
なお、エステティックは、現在の理容師、美容師になるための養成施設の教科書にカリキュラム化されていますし、理容店でもメニュー化してお客さまに喜ばれているところが数多くありますので、1度お試ししてはいかがでしょうか。


 

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